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残虐性のある行為を”お遊び”として片付けてはいけない「特捜部Q ~キジ殺し~」

特捜部Qキジ シリーズでこそ真価が!
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4.0 折角新人が来たのにね・・・

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\サブスク引き籠り応援団です/

特捜部Qに新人と依頼

過去の未解決事件を捜査するため新設された「特捜部Q」は、カールとアサドの活躍で評価が上がっています。しかし相変わらず「酔っ払いとアラブ人コンビ」と小馬鹿にされています。そんな事には我関せず、カールは常駐の秘書が必要と課長に要望していました。そして新たに若くコミュニケーション能力も高いローサが配属されるのでした。

しかしカールは相も変わらず特捜部に引き籠って資料を見つめています。アサドは気分転換も兼ねてパーティに無理やり連れだしました。しかしローサとも会釈を交わすのみで、後は誰とも関わらず退席しようとした所、初老の男性に止められます。そしてカールを新聞で知ったと話し、「手紙を受け取ってくれたか?再捜査してくれ!」と胸ぐらをつかみます。カールは振り払い「時間が出来たら見ます」と帰ってしまいます。そして深夜、自宅で寝ていたカールにパーティで絡んできた男が自殺したという連絡が来るのでした。

謎解きとは違う「北欧ミステリー」というジャンル

「特捜部」や「未解決事件」という言葉のイメージ謎解きを連想させてきます。しかしこの「北欧ミステリー」というのは「謎解き」とは似て非なる物で、解決はしても爽快・痛快という感情が涌かない作風です。陰鬱で残虐なシーンも多く、政治的背景などの国や人間の暗い部分にスポットが当たることが特徴のジャンルです。

ノルウェー・デンマーク・スェーデンといった北欧部の作品ですが、このジャンルだけ何故だか頭一つ抜けて評価されています。全体的に重く陰鬱・残虐といった作品が多いのですが、この独特でダークな世界観がジワジワ来るのです。読了感としては「後味に苦し」というモノですが、何故だか見返してしまうという中毒性を感じます。これも人の闇の部分なのでしょうねえ・・・

見た後はなんだか落ち込むぐらいダークな内容

副題のキジ殺しとは中々ひねったモノです過去の犯罪を「狩猟」に例えており、まさに「命を弄んだ」事件の解明でした。しかも今回は走り追いかけ、というシーンもなく静かに過去の出来事がフラッシュバックされながら、カールによる質問と調査対象者からの返答が繰り返されます。観た後はぐったり疲れる今作ですが、やっぱり中毒性がありピックポイントだけ見返してしまいました・・・

今回から登場した新人ローサと、カールの相棒であるアサドの2人は出番がほぼありませんでした・・・そこが残念にも感じるし、だからこその重厚感とも思えるし・・・前作と比較して、今作の方がより北欧タイプな作品でした。テンポが遅くじっくり観て考えたい僕には丁度な塩梅でした。余談ですが、ファンタビで活躍している「マッツ・ミケルセン」も北欧の至宝として北欧作品にバリバリ出演して陰鬱かましてますよ(ドラマ版「ハンニバル」)。

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