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”渇き”に耐えれなかった「私の知らないわたしの素顔」

私の知らないわたしの素顔 ☆映画あらすじと感想
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3.8 ちょっと怖い話・・・

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SNSに陥る

女性精神科医ボーマンカウンセリングを受けているクレール。ある出来事が元で精神を病んでおり、今回は新しいDrにかかっています。「同じ話をしなくてはしたくないわ。」と話すクレールにボーマンは「同じではないわ、視点を変えて考えることも大事なの。」と諭します。そして諦めたようにクレールは話し始めます。

50歳のクレールはシングルマザーで2人の子供がいます。年下の恋人リュドがいますが、リュドは同居している友人アレックスと共に姿を消します。連絡が付かない為クレールはSNSで24歳女性”クララ”と設定し、リュドの友人アレックスに友達申請を行います。すぐに了承しアレックスとチャットを始めますが、お互いに意気投合。2人は夢中になってしまいますが、クレールは自分ではない24歳クララとして会話しており更に嘘を重ねます。そしてとうとうアレックスから「会いたい。」と言われ始めるのでした。

顔が見えないのがメリット?

28歳のアレックスは、自分の写真を気に入ってくれた24歳女性クララに興味を持ちます。チャットで仲良くなりながらも、電話もしない顔見せもしないクララミステリアスな魅力を感じ、そしてのめり込んでしまいます。しかしこれは”24歳の女性”という情報があってこその関係で、クレールの方はこの事を良く理解していました。

姿を見せるわけにはいけない恋愛は、ある意味淡く甘美なものでした。こういったバーチャル恋愛物は他にもありますが、今作はクレールの心情や挙動が本当にリアル苦しい恋に喘ぐ姿は観る者に重くのしかかります。顔合わせしないからこそ上手くいく恋愛という、明るい結末を予感させないストーリーでした。

生きている実感があった

クレールの離婚に関する話しは中々に重苦しい。年下の男性リュドと付き合いますが、今度はリュドもよそよそしくなります。アレックスとの関りで「私は24歳の女性になったの。」と目を輝かせてボーマンに話すシーンを見て、応援するのか心配するのかに分かれるでしょう。後者である僕としてはこの女性は誰にも癒せない、と恐怖すら感じました。

アレックスに恋をしたというより、固執・執着したという作品で、こういった話って本当にありそうです。むしろ男性の方が下サバ読んでSNS多いのでは・・・。この恋愛というモノは人類にとって”潤い”の役割を持っています。”誰からも相手にされない”、そんな時に強く傾倒してしまうのでしょう。潤いを求めた物語、特にラストにゾクッとさせられましたが、息苦しい程共感できる作品でもありました。

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