友人アラスターの運命が・・・不憫で・・・
手に入れた宝石の秘密
10歳のルークと8歳の妹ミミは自宅の庭で”クレイジーボール”という遊びをしています。かなりハイテンションなゲームに2人は熱くなっており、結果はミミの勝利。そしてミミは勝利者として敗者ルークを”生き埋めにする”と、ルーク本人に穴を掘らせます。掘っている途中でその”赤い宝石”が姿を見せるのでした。
ミミが赤い宝石を手に入れ喜んでいる頃、この宝石に封印されていた怪物が目を覚ましとある3人組の小悪党を無残な姿に変えます。そんな恐ろしい怪物を呼び起こしたことを知らないミミはルークと共に夜中に異変を感じ、廃工場へ赴き遺体と怪物を見つけます。そして襲い掛かろうとする怪物ですが、彼はミミの持つ宝石に逆らえません。ニヤッと悪い表情を見せたミミは彼に”サイコ・ゴアマン”と名付け、そして「明日の朝までそこで黙って座ってて」と命令し、帰り道で「ウケる芸を仕込んで皆に見せよう。私の時代がきた!」と有頂天になっていました。どうなるサイコ・ゴアマン!?
地球人の方がズレてる
ゴアマンはしっかり悪役を演じています。問題なのは地球人、特にミミの方なんです。かなりのサイコパスで、自分の事しか見えていません。ゴアマンは登場時に3人を見るも無残な姿に変えています。グロテスクな姿の遺体等を見てもミミは平気な顔で、更に自分が優位と知ると良い顔付きになります。
更にミミは兄ルークと共通の友人アラスターにとんでもないことを・・・。アラスターに好意を抱いており、ずっと一緒に遊びたかっただけなのですが、頼んだ相手が悪かった。想像を遥かに超えた姿にされています。家族の心境は複雑、じゃなく絶望かな・・・。彼に未来はない、と思ったのですがミミはある意味懐の深い女性でした。
これでも丸く治まるんだよ・・・
完全に別人(別生物)と化したアラスターに対するミミの評価は、「ブヨブヨしてカワイイ♡」でした。恐ろしいシーンではありますが、ミミの愛情は”見た目”には左右されないという名場面になっています。ゴアマンに対してもピンチの際には・・・割と限界まで見てるだけですが、手助けします。ゴアマンの為に、かどうかはさておいて。
題名に違わぬゴア表現。サイコはミミかもしれませんがね。本作の良さは懐かし目の特撮感にありますが、それよりも誰も改心しない潔さが僕に響きました。肢体が四散する様子を見ても、登場人物は改心する事なく自分を貫いていきます。姿が変わったアラスターだって普通の生活をするのです・・・。本作を見て思うのは”クレイジーボールはいずれオリンピック競技になる”という事。その根拠となるルール・概要はこちらに載せておきますのでお楽しみください(外部リンクです)。
コメント も、文句以外で・・・