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実話ながらも風刺の効いた爽快映画「ブラック・クランズマン」

ブラック・クランズマン ☆映画あらすじと感想
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4.6 ドキドキハラハラ展開

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黒人が白人至上主義団体に潜入???

1972年のコロラド州スプリングスの警察官ロン・ストールワースは、スプリングス署初の黒人警察官。未だ警察署管内ですら差別が残るこの時代ロンは黒人解放闘争を訴える組織ブラックパンサー党に潜入捜査官としてクワメ・トゥーレの演説会に参加。そこで黒人解放活動家のパトリスに出会います。

そんな潜入捜査の甲斐あって情報部に配属されたロンはKKKという白人至上主義団体と連絡を取ります。そして幹部との面会の約束に取りつけますが、ロンは黒人。そこで実際に面会赴くのは同僚であるユダヤ系警官フリップ・ジーマンとなりました。しかしKKK支部員フェリックスが電話と声や話し方が違うとロンを疑います。リスクが高まる中、なんとプラスチック爆弾による黒人殺傷計画が存在することに辿り着くのでした。

行き過ぎた白人至上主義者

白人至上主義とは「ホワイトパワー」「ホワイトプライド」をスローガンにしている、人種差別的思想のひとつ。白色人種は有色人種より優れている、という”黒人に対してではなく白人以外全ての人種”に対する差別思想です。本作品に登場するKKKこと「クー・クラックス・クラン」は白人至上主義の代名詞として他にも色々な作中で紹介されている団体です。

作中のKKKは頭部全体を白い三角頭巾で覆い隠し、全身も白装束で身を包んでいます。これは「自分たちの顔を晒してはいけない」「個人が特定されてはいけない」という反社会的活動であることを理解している証です。このKKKも実在しており、この装束に関しても実際に使用されています。

爽快な風刺作品

「黒人警察官が白人至上主義団体に潜入」という部分が実話です。通信連絡は黒人警官、実際に対面するのは白人が行ったこの潜入捜査は、人種差別問題を風刺しエンターテイメントとして楽しめるように脚色されています。暗いテーマと息苦しい潜入捜査を軽快に見せながらも、「何を訴えたいのか」をはっきり伝えてくる仕上がりが巧

ラストでは実際の映像を使用し、トランプ大統領の演説やアメリカで起こった人種差別による暴力事件の映像が流れます。映画のオチはとても心地よく、後味の良い終わり方なのですが、その後で「現実」を突きつける事で映画をもう一度振り返り考える時間を設けています。最後までしっかり差別に対して「ヘイト」を行った映画です。

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