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”人間性”を知るのに邪魔なのは「プライドと偏見」

プライドと偏見 ☆映画あらすじと感想
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4.7 こんなに愛らしいラストは中々ない

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ベネット家の4姉妹と大金持ちの男

18世紀末、イギリスの田舎町で暮らすベネット家には5人の姉妹がおりました。女性が自分で稼ぐことが難しいこの時代、母親は娘たちを上流階級の家へ嫁がせたいと考えています。そんなおり、大金持ちのビングリーが隣に引っ越してきました。そしてビングリー主催の舞踏会を開くという事でベネット家は騒がしくなります。

迎えた舞踏会の日、ビングリーはベネット家長女ジェーンにダンスを申し込みます。距離が近づく2人を他所に、ビングリーの親友ダーシーは「美人だが入れこむ程ではないな」と次女エリザベスの事を話し、それを聞いてしまったエリザベスは当然ダーシーを嫌います。後日ジェーンはビングリーに呼ばれお屋敷へ。風邪を拗らせてしまい屋敷に滞在することになったジェーンを心配し、エリザベスはビングリー邸へ向かいます。しかしそこにはダーシーも滞在しており、2人は衝突を始めるのでした。

題名と違った美しい世界観

感情に流された男女のラブロマンスで、ドロドロしていながらも美しいと感じました。イギリスの風景から屋敷の美術品まで洗練されており、そこからは”中世”の美的感覚が観てとれます。特にエリザベス役キーラ・ナイトレイ着飾ってない女性の無垢な可愛さには惚れました。しかし本作の”美しさ”は目で見える部分だけではありません。

エリザベスとダーシーは近づけない壁があるかのように距離を保ちます。しかし仄かに見えるお互いの”興味”であったり”好奇心”であったりが、少しずつ”好意”に変わる場面がとても儚く美しい。”早くくっつけば!?”と思いながらも、この焦れる距離というのは傍から見ると面白いものなんです。そういった内面・心情の変化の美しさに感動しました。・・・しかし一番泣いたのはラストで魅せたベネット家の父役ドナルド・サザーランドの名言「お前が本当に愛した相手でなければ誰がやるものか」というシーン。涙を浮かべながら見せた幸せな顔は、本作で一番美しいシーンでした。

似た者の2人だからこそ時間がかかった

女性を見下すダーシーと、勝気なエリザベス強く反発します。しかし2人共常に周囲の事を気にかけている心優しい性格をしています。しかしエリザベスは、相手を見る目が偏っていたために本質を見抜けませんでした。そこにはダーシーの強い態度であったり周囲からの噂と、本当の自分を出せる事が出来なかった事も原因です。お互いに邪魔だったのは”プライドと偏見”でした。

しかしこの邪魔だった2つが2人を近づけるというこのバランスが絶妙。お互いの気持ちが分かりそうで分からない、そんな現実的なドラマハラハラドキドキを提供してくれす。ジェイン・オースティン”平凡をドラマティックに見せる”手腕が唸った原作「傲慢と偏見」の映画化では、この2005年キーラ版が一番泣けました

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