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人種差別?なんだそれ?「グリーンブック」

グリーンブック ☆映画あらすじと感想
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4.3 モーテンセンがイカシテル

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\サブスク引き籠り応援団です/

白人優位な時代

1960年代ニューヨークに住む、イタリア系中年トニー・バレロンガナイトクラブの用心棒をしています。しかし急な改装工事のため休業になった為、一時的ですが無職になりました。そんなトニーにナイトクラブのオーナーは「ドクターが運転手を探している。お前行ってみろよ。」と仕事を斡旋され面接を受ける事になりました。

面接会場はなんとカーネギーホール。上階に住むドクターとは医者のことではなくドクター・シャーリーという黒人のピアノ演奏者のことでした。仕事内容はアメリカ南部ツアーの運転手。シャーリーの身の回りのお世話を含めても十分な報酬でした。しかしアメリカ南部と言えば60年代は黒人差別の強い地域。トニーは金の為に引き受けるのでした。

徹底洗浄ー家族

実話を基に当時の差別を隠さず表現

この作品、当時の人種差別を隠すことなく生々しく映しています。現在では考えられない露骨さで、演奏の依頼を受けて現地に着いたシャーリー達の楽屋は倉庫出演依頼してきたレストラン内での食事も拒否されるといった異常な世界です。トイレですら白人と分けられており、「本当にこんなことあったの?」と思うぐらい不気味な世界に見えました

もちろんこれは序章。今回の目的は「人種差別の強い地域で演奏会を開く」ことです。南アメリカに踏み込んでいくほど、初めから隠す気すらない悪意に包まれていきます。シャーリーは北部で過ごせば豊かな生活ができ、こんな目に合う必要はありません。しかし南アメリカに対する強い意志をもって今回の演奏会に臨むシャーリーには決死の覚悟がありました。

デリカシーはないが差別してないトニー

発言にデリカシーと品がないトニーですが、シャーリーに対して差別はしません。上品なシャーリーが手づかみで食べるフライドチキンを嫌がりますが、トニーは「黒人はフライドチキンが好きなんだよ。食べろよ。」と押し付けます。しかしこの粗暴さは迷惑半分、有難さ半分な様子で、シャーリーにとっては理想の運転手でした。

実在のトニーもシャーリーに対して最初からフレンドリーだったとか。60年代の時代背景を考えるとトニーはナイスガイです。題名のグリーンブックとは「黒人が安全に良好できる書簡」で、これまた実在のアイテムです。このような物が必要な程酷かった差別ですが、この2人を見ているとグリーンブックがなくなり、「差別って何?」という時代が来るように思えてなりません。

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