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メディアは人生を狂わす”凶器”になる「リチャード・ジュエル」

り ☆映画あらすじと感想
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4.2 メディアの責任は重い

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警官を目指す正義感強い青年

1986年アトランタ事務所に備品係として就職した太った新人リチャード・ジュエル。不足した物品にすぐに気づき補充する彼を見て、ワトソン・ブライアントは”レーダー”とあだ名をつけます。2人は交流し仲良くなりますが、リチャードは警官になるための1歩として警備員を目指し備品係を退職します。その際にワトソンは「警官になってもゲス野郎になるなよ。」と励ましの言葉と餞別を渡しました。

1996年リチャードはアトランタオリンピックの最中、記念公園の警備員として配置されます。もともと神経質なリチャードは細かく巡視を行い、そして記念公園のベンチの下で怪しいバッグを見つけます。到着した爆発処理班が確認すると”3本のパイプ爆弾”が入っていました。そして午前1時25分、大爆発が起き多くの負傷者がでてしまいました。第一発見者のリチャードは被害を最小限にとどめた”英雄”として語られます。しかしそれは束の間、いつしか彼は”爆弾犯容疑者”と疑われるのでした。

実際に起こった”アトランタオリンピック爆破事件”が題材

オリンピック大会7日目の27日に起こった実際の事件で、2名の死亡者と110人の負傷者が出ています。当時、緊急的に周囲の道路封鎖が行われましたが犯人は逮捕できませんでした。リチャード・ジュエルも実在しており、この爆弾を最初に発見し英雄扱いされ新聞・TVに引っ張りだことなりました。しかしこの後に問題が・・・

FBIが爆弾の第一発見者であるリチャードを容疑者としている事がメディアに漏洩したのです。一転して”容疑者”となったリチャードは家族を含めてマスコミから追われ、叩かれる存在となりました。FBIの雑な情報の扱いが原因でリチャードは追い込まれていったのです。しかし2003年にはエリック・ルドルフが逮捕されリチャードの冤罪が晴れる事になります。そしてリチャードはマスコミより和解金を受け取った・・・というのが顛末になります。”爆弾を最初に発見したから容疑者”というのは理解できますが、中々辛い話ですね。

裏付けなき公表が招いた大惨事

FBIの情報漏洩は問題ですが、”疑ってる段階”から捜査公表したメディアは更に大問題一人の人間を追い込んだ挙句、犯人に逃げる時間を与えてしまう報道観ていて憤慨しました。報道機関の問題をテーマに挙げた本作では、真面目な男性が報道によって英雄になったり犯罪者になったり。こういった事で冤罪が出来上がるのは観ていて苦しいものがありました。

”正直者が馬鹿を見る”という現実を映画化した作品。主役のポール・ウォルター・ハウザーは”ブラック・クランズマン”で評価を上げた俳優さん。本作も気弱で真面目、正直で一本気な役を演じていました。本物のリチャード・ジュエルにもよく似てます。しかしキャストで一番気になったのはリチャードの母ボビ役キャシー・ベイツ。彼女はかの有名な名作ミザリー”でサイコ女性を演じた方。全く違う立ち回りで、イメージが変わりました。

メディアの役割とは「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」
2017年の映画「ペンタゴン・ペーパーズ」のあらすじと感想。ベトナム戦争でアメリカの戦況は非常に悪いものでした。国防長官マクナマラはメディアを集め「戦況は極めて順調」と発表しました。この国家による隠蔽工作の記録は、機密文書として秘密裡に保管される事になります。

⇑  メディアの問題を暴け

核戦争を防ぐのも”サラリーマン”の仕事「クーリエ ~最高機密の運び屋~」
CIAのエミリーはグレヴィル・ウィンに目を付けます。単なるサラリーマンであるウィンにスパイ業務は荷が重く、本人も「他を当たってくれ。」と席を立とうとします。しかしエミリーに諭され快諾。詳しい内容は知らされず、ウィンは機密文書を運ぶクーリエになりました。

⇑  実話+戦争を止めた男の物語


”国の人が言ってる!”事が真実なのか?「記者たち 衝撃と畏怖の真実」
2017年の映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」のあらすじと感想。2002年アメリカ大統領ブッシュが、”イラクが大量破壊兵器を保持している”とし侵攻を画策。しかし”仕組まれた戦争”と知った新聞記者たちが真相を暴こうとします。まさに小説のような実話。

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