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未知の言葉を理解するには「ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」

ヘテロゲニア リンギスティコ 漫画
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4.1 文学的で躍動的

”魔界”の調査

言語とコミュニケーションの専門家で教授を師事する研究生ハカバ。この度、教授が現地から帰ってきました・・・のですが気球から降りる際に腰をやってしまいます。そして今回の魔界調査はハカバに引継がれることになりました。そして早々に荷物をまとめてガイドの待つ魔界へと向かうハカバでした。

到着した魔界でハカバが向かうのは”ワーウルフ”の集落。しかし辿り着く前に荷物の重さでヘバッタハカバはワーウルフに囲まれます。しかしこのワーウルフ達がガイドを連れてきてくれます。そして現れたのは人とワーウルフの合いの子のようススキという子供。両方の言語を理解するススキがガイドとしてサポートをしてくれます。こうして未知の言語を理解する身振り手振りと雄たけびの調査が始まるのでした。

英語よりも遥かに難しい

まずは獣人ワーウルフと対話を試みるハカバ。そしてドキドキの初コンタクト和訳すると「はじめまちて、ハカバと言いましゅ。」と赤ちゃん言葉になっています。挨拶は”アオーーーン”と相手へのグルーミング口を毛だらけにしながら相手を舐めて(物理的な意味)敬愛を示します。

初の現地で初めて聞く本場のワーウルフ語ですが、ハカバはしっかり聞き取れていました。それもそのはず、このワーウルフは人間の生態に近くジェスチャーも理解しやすい存在。包丁や火等の道具も使うので、環境の変化は少なく感じています。しかし勿論スライムとか言語がないモンスターとの交流もあり、一筋縄ではいかないのが面白い所です。

言語の基本を探す

ワーウルフ語ではスライムの呼び名は”分かる水”リザードマンは”大きなアゴ”という表現。個別名といった細かい言語は人間だけのようです。いや、スライムに至っては既に”音”のレベル。そんな未知なる言語を理解するため傾向や共通物(例えばリンゴとか)を探るという気長い活動が本作の面白さでした。

ファンタジー物で豊富なモンスターが登場しますが、バトルではなく宝物探しでもありません。あくまで異種族交流のために言語を探す物語言語を理解する為には相手を知ることが必要です。そうして相手を思いやる気持ちが生まれ、世界平和とか・・・よりも猫の言葉を理解したい。言語探索の教科書として見習って野良猫に関わってみようと決心させてくれた作品となりました!!!

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