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核戦争を防ぐのも”サラリーマン”の仕事「クーリエ ~最高機密の運び屋~」

クーリエ 最高機密の運び屋 ☆映画あらすじと感想
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4.1 カンバーバッチ圧巻でした

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1960年 冷戦中の切り札は”核兵器”

モスクワで「核兵器でアメリカを叩きつぶす!」と演説をしているのはフルシチョフ第一書記オレグ・ペンコフスキーは演説に拍手を送りながらも、その発言に恐怖を感じていました。このペンコフスキーはソ連の大佐ですが平和を望んでいます。そしてアメリカ政府に「核戦争を起こさせないよう協力したい。」と申し出ます。そしてアメリカ政府はペンコフスキーの情報を預かる為にクーリエ(運び屋)を探します。

CIAのエミリーMI6ディッキーと協力し、グレヴィル・ウィンに目を付けます。この男は出張の多いサラリーマンで、モスクワ近郊に出入りしてもKGBから怪しまれないという理由でした。しかし単なるサラリーマンであるウィンには荷が重く、本人も「他を当たってくれ。」と席を立とうとします。しかしエミリーに安全で普段と同じ生活を送るだけ、と諭され快諾。詳しい内容は知らされず、ウィンは”核戦争防止”のために機密文書を運ぶ”クーリエ”となるのでした。

知っていると移入できる”キューバ危機”

キューバはアメリカと友好国なのですが、1959年のキューバ革命で首相となったカストロアメリカ政府が拗れてしまいます。頼りにしていたアメリカと上手くいかなくなったキューバは方々の国を頼りました。そこに目を付けたのはアメリカと冷戦真っただ中のソ連。こうして2国は対アメリカという一点で団結します。

そして1962年にソ連とキューバは秘密裡に軍事協定を結びます。アメリカは本作で活躍したメンバーのおかげで、いち早く偵察飛行を行いミサイル基地の建設を発見。即座に海上封鎖を行い牽制します。キューバに核ミサイル基地が建設され始め、発見・撤去までの期間が”キューバ危機”と呼ばれています。一触即発の危機を乗り越えた様子は本作映画で明らかになります。

あまりにも”重い”荷物を持たされた”実話”

単なるサラリーマンに持たせるには責任の重すぎる機密でした。「周囲の人間全員がKGBだと思え」と言われては心穏やかには過ごせません。一瞬の気の緩みが自分と家族、下手すれば国家間の戦争にまで発展しかねない物を持たされるウィン。想像しただけで目が回るような恐ろしい話です。こんな仕事のサラリーマンは嫌ですね。しかしスパイもサラリーマンになるのかな・・・?

本作を観て”今も同じ事繰り返しているのか?”という想いが沸き立ちました。このキューバ危機の後、米ソは共に関係改善に取り組んでいます。最大の危機により冷戦から改善姿勢へと転換したのですが、現在はどうでしょう(2022年2月現在)。こういった映画を観ると、世界に”武器以外の交渉術”を模索して欲しいと考えてしまいます。この心象深いウィンを演じたのはベネディクト・カンバーバッジ。目に見えて体を張ったカンバーバッジの俳優根性に賞賛します。

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